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取り上げた5種類の百科事典では、「ボウリング」と「ボーリング」は使い分け(区別)されています。

日本大百科全書(Yahoo!百科辞典) 小学館
ボウリング[bowling]規定の長さと幅をもった床の先に、正三角形に並べられたとっくり形の10本の棒(ピンという)を非金属性のボールを転がして倒す室内競技。日本ではすべて10本のピンを使ったテンピン・ボウリングであるが、9本のピンを使うナインピン・ボウリング(ケーゲル、または、九柱戯ともいう)もある。また屋外で行うローン・ボウリングやろうそく形をしたピンを用いるキャンドルピン・ボウリングなどがある。
【以下は省略しますが、ボウリングの歴史やルール、用語解説などが記載されている。】
ボーリング[boring]地盤中に長い孔をあける技術で試錐ともよばれる。地下の地質構造や岩種分布状況、あるいは、鉱山における鉱床探査など、地殻内部の状態の精密な調査のために行われるほか、石油や天然ガスの採取、地熱や温泉の開発、および、通気、排水、揚水、発破などのために利用する孔をあけるのにも広く用いられている。孔径、深度も多種多様で、種々のボーリング機械が使用されているが、その穿孔機構によって、衝撃式(細式)と回転式(ロータリー式)の2つに大別される。
【以下は省略しますが、ボーリングの種類や方法などが記載されている。】
総合百科事典 ポプラディア 新訂版 2011/01 第1刷 ポプラ社
ボウリング直径約22cmのボールをころがして、約20m先にならべられたピン(とっくり形の棒)をたおし、その本数によって得点をきそうゲーム。ピンの数は10本で正三角形にならべられている。現在のボウリングの原形は、中世のヨーロッパにみられ、17世紀に移民とともにアメリカに伝わり発展した。アメリカ合衆国では愛好者がとても多く、プロボウリングも人気が高い。日本には江戸時代末期に長崎に伝えられたという記録がのこっている。1952(昭和27)年に、東京の青山に最初の商業施設である「東京ボウリングセンター」が開場した。1961年には、自動でピンをセットする装置が導入されて、1960〜1970年代に大ブームになった。
ボーリング地中深くに穴をほること。試錐ともいう。土地の性質の調査、石油や天然ガスなどの採掘、温泉のくみ上げなどを目的として、深く細い穴をほることが多い。岩石をくだく方法により、衝撃式ボーリングと回転式ボーリングの2つに大きく分けられる。
世界大百科事典 2009/06/01 改訂新版 平凡社
ボウリング[bowling]標的めがけて球をころがす室内競技。一般には10本のピンを倒すテンピン・ボウリングtenpin bowlingをさす。ほかに九柱戯(ナインピンズ)やローンボウルズなどがあり、カーリングやペタンクなども同起源である。
[歴史]
 石をころがすような単純な遊びはきわめて古くから行われていたと思われる。ローマ時代になると、ヨーロッパの全土にボウリング式のゲームが広まった。また、ドイツの農民が持ち歩いたこん棒を立てて石を投げつけるケーゲルKegelnがボウリングの直接の原型ともいわれ、修道院では棒が倒れるかどうかで罪人を判定したという。14世紀ごろにはボウリングがかなり流行し、フランスのシャルル5世やイギリスのエドワード3世が禁止令を出したほど。こうして九柱戯やローンボウルズなどが完成していくが、地域による違いもきわめて多く残されている。17世紀には九柱戯がアメリカに伝わり、19世紀初期にテンピン・ボウリングが生まれた。賭博に利用されるとして禁止された九柱戯に代わるものとして、ニューヨークの愛好者たちの手で考案された競技である。19世紀中ごろには多くの室内ボウリング場がつくられ、1895年にアメリカ・ボウリング協会(ABC)ができて競技規則が整備された。
 日本では1861年(文久1)に長崎出島の外国人居留区に九柱戯の遊戯場が開店したという記録がある。テンピン・ボウリングが伝えられたのは1909年で、京都のYMCA体育館にアメリカから投球台が輸入されて設置された。ついで17年、東京YMCAでも行われるようになった。第2次大戦後には進駐したアメリカ兵の愛好するゲームとして関心を呼び、52年に東京神宮外苑に商業施設第1号の東京ボウリングセンターが開場した。61年には自動式ピンセッターが導入され、爆発的ブームの口火となり、72年にはボウリング場数3700(12万レーン)に達したが、73年の石油ショックとともにボウリング場、レーン数が急減し停滞が続いた。その後、87年を境にコンピューター操作のオートマチックスコアラーが導入され全国へ普及した(1997年7月現在90%)ことから、ボウラー数が増え始める。ボウリング業界も89年に従来の娯楽施設利用税が撤廃されたことで活気をよみがえらせ、さらにスポーツボウリングの発展を目指すこととなった。1964年にはアマチュアの組織である全日本ボウリング協会Japan Bowling Congress(JBC)が設立された。77年のアジア大会(バンコク)で正式種目に採用されたのを契機に健全な大衆スポーツとして認知され、83年に日本体育協会へ加盟、88年の京都国体で正式種目となった。日本プロボウリング協会は1967年の設立で女子選手の活躍がめざましく、須田開代子、中山律子、並木恵美子、81、82年国際女子ボウリング協会(WBC)のクイーンズ・トーナメント優勝の杉本勝子らを輩出した。国際組織としては九柱戯協会などを含めて国際柱技者連盟Federation Internationale des quilleurs(FIQ)が1952年に設立され、日本を含め92ヵ国が加盟している(1997現在)。
[競技方法]
 ボールのころがる床をレーンと呼び、幅41〜42インチ(1.0414〜1.0668m)、ファウルラインから1番ピン中心までの距離60フィート(18.288m)で、両側はガター(みぞ)になっている。床材はボールの着地する部分がカナダ産カエデ材、中間部がアメリカ産マツ材である。ピンは木部にプラスチック膜をかぶせたもの、あるいはプラスチック製で、10本のピンの重さが均一でなければならない。ボールは硬質ゴムまたはプラスチック製で、周囲27インチ(68.6cm)とし、重さは国際規格により6ポンド(2.72kg)から上限を16ポンド(7.257kg)までの範囲とされている。ボールには親指、中指、薬指を入れる指穴があけられているが、親指と他の指との間隔(スパン)、穴の角度(ピッチ)が手に合ったものを選ばないと、ボールに正しい回転を与えることができない。ゲームは10フレーム(枠)からなり、一般には3ゲームの合計点で勝負を決める。各フレーム2回の投球ができ、1球目でストライク(10本のピンを全部倒すこと)なら2球目は省略し、次のフレーム以後の2球分の得点(倒したピンの数)が加算される。第10フレームの1球目がストライクならばさらに2球投げられるから、すべての投球がストライクのときは300点満点(パーフェクトゲーム)となる。2球目で残りを全部倒したときはスペアといい、次のフレームの1球目の得点が加算される。第10フレームでは3球目を投げることができる。得点表(スコア)には1球目の得点と2球目までの結果を記入し、各フレームを積算していくが、ストライクとスペアの場合は後続の得点が決まるまで確定できない。投球は、まず両手でボールを持ち、3〜5歩の助走をしてファウルライン手前で足をスライドさせ、ファウルライン前方20cmくらいのところに放球する。いったんガターに落ちたボールやファウルラインを越えての投球は無効である。
ボーリング[boring]ビットによる圧砕作用または切削作用によって、地殻に比較的小径で深い穴を掘ること。試錐あるいは掘削ともいう。石油、天然ガス、地熱などの採取を目的とする坑井の場合にはさく井ともいう。
[目的]
 地下の地質試料としてコアの採取を目的とするもの、地下資源の採取のための坑井をつくることを目的とするもの、その他の目的をもつものとに大別される。見方を変えると地表より垂直あるいはある角度でボーリングするものと、坑道あるいはトンネル内より水平あるいは種々の角度でボーリングするものとに分けられる。おもな用途をあげる。(1)鉱床探査 コアを採取して地質状況、鉱体、炭層、油ガス層などの存在とその状況を調査する。(2)坑井の掘削 石油、天然ガス、地熱流体、地下水などを採取するための坑井を作る。(3)地質調査 コアを採取してその地域の地質状況を調査する。(4)基礎地盤調査 トンネル、ダム、道路、橋脚、建造物などの基礎の地質を調査する。(5)排水孔などの掘削 地すべり防止対策として水抜きのための穴、採炭上の保安対策としてガス抜きのための穴、火薬を装てんするための発破孔、セメント液や薬液を圧入するためのグラウト孔などを掘削する。(6)その他 立坑パイロットホール、基礎杭などの掘削に用いられる。
 地下の状況調査はコアの地質学的調査、鉱物学的調査、圧縮強さ測定などの力学的試験、浸透率、孔隙(こうげき)率、飽和率、音波速度などを測定する物性試験などで行うのが基本であるが、地層の電気的性質、放射能、音波速度、温度などを、試錐孔あるいは坑井内に測定器を降下して連続測定する物理検層も普遍的に行われている。石油、天然ガス、地熱流体、地下水の探査を目的とするときは圧力測定や産出試験も行われる。ボーリング作業中はビットで砕かれた岩石の破片である繰粉(くりこ)(掘屑(ほりくず))や泥水の試料を連続的に採取して調査する泥水検層も行われる。
[分類]
 岩石を砕く機構により衝撃式ボーリングと回転式ボーリングに大別する。
(1)衝撃式ボーリング ワイヤロープを上下に動かしてビットを坑底にたたき付けて岩石を砕いて掘り進む方式。坑底にはある程度泥水を入れておく。ビットを引き揚げてからベーラーを降下し、掘屑の混じった泥水を汲み上げる。坑壁が崩れてくるのを防ぐためケーシング(鉄管)を掘進に合わせて降下していく。この方法は古代中国で塩水井を掘るために開発された。中国ではワイヤロープの代りに竹が用いられ、13世紀には600m以深まで掘られていた。ワイヤロープを用いる方式は綱掘り cable‐tool drilling と呼ばれるが、世界で初めて石油採取を目的として成功したドレーク井(アメリカ、1859)も綱掘りで掘られた。綱掘技術はアメリカで発達し、1925年には2365mの石油井が掘られたが、現在ではロータリー式掘削に取って代わられている。日本には1873年にアメリカから綱掘装置が輸入されたが、石油の開発に盛んに用いられるようになったのは、91年に新潟県尼瀬海岸で出油に成功して以来である。上総掘りも衝撃式ボーリングに属する。
(2)回転式ボーリング ビットに荷重を掛けて坑底に押しつけると同時に回転させて岩石を砕いて掘り進む方式で、試錐孔あるいは坑井内へ泥水を循環させながらボーリングを行う。泥水は水にベントナイト、化学薬品を溶解したものであり、繰粉または掘屑を地表まで運ぶ、坑壁の崩壊を防ぐ、地層中へ泥水が流入するのを防ぐ、地層流体の噴出を防ぐ、ビットを冷却する、地下の情報を伝達するなどの作用をする。
 回転式ボーリングの起源については諸説があるが、流体を循環して掘削する方法の特許は1844年イギリスのバートR.Beartに与えられ、実際にその方法で水井戸を掘ったのは、45年フランスのフォーベルM.Fauvelleであるといわれている。試錐機が日本に輸入されたのは76年で、ロータリー式掘削装置が輸入されたのは1912年である。世界で最も深い坑井はソ連の地質構造調査井で、84年初めには1万1800mに達し、さらに掘進がつづけられている。この方式は次の三つに大別される。
(a)スピンドル式ボーリング これに使用する装置をボーリングマシンあるいは試錐機という。ボーリングロッドはスピンドルの中を貫通し、チャックで把握されている。原動機(モーターまたはエンジン)の回転はスピンドル、チャック、ボーリングロッドを経てビットに伝えられる。スピンドルの両側には油圧シリンダーがあり、掘進の際にはビットへの推力を出し、またビットを引き揚げる力を出す。ボーリングロッドの上端にはスイベルヘッドがつけられ、泥水が送り込まれる。スピンドル式ボーリングは主としてコアの採取を目的としている。試錐機はロータリー式掘削装置に比べて規模が小さく、軽便で機動性に富む利点がある。
(b)ロータリー式掘削 ロータリー式掘削装置の概要を図に示す。ケリーは四角(または六角)の鉄管であり、ロータリーテーブルの中心の四角(または六角)の穴とかみ合って、ロータリーテーブルの回転に伴って回転し、ビットを回転する。ドリルカラーは厚肉の鉄管であり、ビットの掘進に必要な荷重を与える。ケリー上端にはスイベルがあり、ここを通して泥水が送り込まれる。やぐら(またはマスト)頂部に設置されているクラウンブロック(定滑車)とフックとトラベリングブロック(動滑車)で滑車系をなしてケリーをつるしている。この滑車系はビットの上げ下ろしやケーシング降下に用いられる。ロータリー式掘削は石油、天然ガス、地熱流体の採取用の坑井を掘削するのに用いられる。
(c)坑底駆動方式 (a)、(b)の2方式では地表の原動機の回転をボーリングロッドあるいは掘管を経てビットに伝えている。坑底駆動方式では坑底のビットの直上に電動機(エレクトロドリル)、または泥水駆動のタービン(ターボドリル)や容積型モーターを接続してビットを回転する。
ニューワイド 学習百科事典 2002/03/12 初版 学習研究社
ボウリング手に持ったボールを約18メートルのレーン上にころがし、その端にならべた10本のピンのたおした本数で点数をきそう室内競技。歴史は古く、古代エジプトにはじまる。ピンの数が10本になったのは、アメリカにつたわってから。日本には江戸末期に長崎につたえられた。
ボーリング鉱床の探査、石油・天然ガスなどの採取、地質構造の調査などの目的のために、特殊な機械を用いて地下に穴をほること。穴をほる地域の岩質に応じて、パイプの先端につけるビット(刃)をダイヤモンドにしたり、超硬合金にしたりして使い分ける。
新装新訂 マイペディア 1995/08/25 初版 平凡社
ボウリング[bowling]木製の床(レーン)の一端に10本の徳利形の木柱(ピン)を並べ、他の一端からボールをころがしてピンを倒し得点を競う競技。ピンの高さは38cm、重さ1.3〜1.76kg、ボールはエボナイト製などで、ふつう3個の指穴があり直径8インチ(2.03cm)重さ10〜16ポンド(4.536〜7.257kg)。レーンは幅約1.0m、長さ約18.3m。1ゲームは10フレームからなり、1フレームごとに2投できる。1投目に10本すべてを倒せばストライクといい、次の2投の得点も加算される。ストライクが3回連続すればターキーという。2投目と合わせて10本すべてを倒した場合はスペアといい次の1投の得点も加算される。最終フレームの1投目がストライクの場合はさらに2投、スペアの場合はさらに1投できる。すべてのフレームにストライクをとったときの得点は満点の300点。現在のボウリングは古くからドイツで行われていた九柱戯が米国に伝えられて改良されたもので、日本では大正時代に初めて行われ1950年代後半から急速に流行、各地に大規模なボウリング場がつくられた。
ボーリング[boring]地中に孔をあけること。試錐とも。地質調査や探鉱の目的で行われる場合と、油井、通気孔、発破孔などの掘さくのように孔そのものを利用する目的の場合とがある。鉱床の探査・開発のためのほか、一般の土木工事、地下水・温泉・地熱の探査・開発の際にも行われる。陸地のほかやぐらや船上から海底のボーリングも行われる。先端部にダイヤモンド、超硬合金あるいは特殊鋼の刃(ビット)を装着した軸を高速度で回転するか、またはそれで岩石を衝撃してせん孔する。駆動には電動機、内燃機関、圧縮空気などを用いる。地質調査・探鉱のためのボーリング機械では、せん孔した部分の岩石が採取できるように工夫されている。