使い分けよう

文部科学省の国語審議会では、「外来語の表記」で「球技=ボウリング(bowling)、掘削=ボーリング(boring)」という答申を、平成3年(1991年)に出しています。つまり、球技の意味なら、「ボーリング」じゃなくて「ボウリング」と書くのが慣例ですよ!と国民に呼びかけているのです。POINT!

「ボウリング」と「ボーリング」は、それぞれ違う意味で使い分けられていて、球技は「ボウリング」と書くのが適切であることをご紹介します。一般的に「ボーリング」は掘削の意味で使われており、球転がしを「ボーリング」と書くのが当然だと思い込んでいたら、下記の常識問題は解けませんよ!
「ボウリング日本発祥地」の石碑
日本語チャンピオン決定戦'05
( TBSテレビ 2005年6月29日OA )
問68. レーン上にボールを転がし、10本のピンを倒した数で得点を競う室内競技。
正しいカタカナは次のうちどっち?
A.ボウリング B.ボーリング こたえ A.

第一回全国一斉!日本語テスト
( ジャストシステム ATOK.com 2006/01/12 )
問14. 次の文で、外来語の表記がより適切なのはどちらでしょう。
(1)ボーリング大会でストライクを連発する
(2)ボウリング大会でストライクを連発する こたえ (2)

1日1問!間違いやすい日本語クイズ
( OCNブリエ 2010/12/10 )
第370回:「彼女の[  ]のハイスコアは160だってさ」。
さて、空欄に入るカタカナ英語の適切な表記はどちら?
A.ボウリング B.ボーリング こたえ A.


チコちゃんに叱られる!(NHK総合) 2018年10月12日放送の中で、チコドリルとして、ボウリングをしている映像を見せて「名前を正しく書いてください」と出題。岡村隆史さんと高橋みなみさんは「ボウリング」と書きましたが、立川志らくさんが「ボーリング」と書いてしまい、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られていました。チコちゃんは何でも知っていますね。





小学生も理解している!「ボウリング」と「ボーリング」の違い。

「ボウリング」を、フリー百科事典『ウィキペディア』で調べてみる。
社団法人 日本ボウリング場協会
社団法人 日本プロボウリング協会

「ボーリング」を、フリー百科事典『ウィキペディア』で調べてみる。
全国ボーリング技術協会

右上の画像は、長崎市にある「ボウリング日本発祥地」の石碑です。当初は「ボリング」だったが、誰かに指摘されたのか、「ボリング」に改められています。もちろん、画像は合成じゃないですよ! それにしても、後から手を加えられたのがバレバレですね。(笑) 実物をご覧になりたい人は、上の地図に石碑の場所を表示させていますので、訪れてみてください。「バレエ」と「バレー」、「カレイ」と「カレー」が別の意味であるのと同様に、「ボウリング」と「ボーリング」は違う意味で使い分けることが慣例となっています。球技の意味ならば「ボウリング」と表記すべきなのです。一般常識として覚えておきましょう!POINT!