検索エンジン
各社の検索エンジンでは、「ボーリング」と入力したときも「ボウリング」がヒットするようになっています。おそらくは、球技の意味を「ボーリング」と入力して検索する人が多いことを配慮して、プログラムを組んでいるのでしょう。つまり、「ボウリング」と「ボーリング」は、利便性を考えて「表記のゆれ」として取り扱っているようです。そのために、本来の「掘削」という意味の「ボーリング」を検索しようとしている人にとっては、リクエストの多い「ボウリング」ばかりが上位に表示されてしまいます。また、「ボーリング業者」にとっては上位に表示されにくくなり、いい迷惑なのです。
もし、「ボーリング」で検索して、球技の「ボウリング」に関する項目が全くヒットしなかったら、利用者は必ず「アレ?」と思うはず。Yahoo!検索なら「バトミントン」と入力したら、「バドミントンではありませんか?」と表記ミスを教えてくれるありがたい機能があるのです。それと同様に「ボーリング」で検索したら、球技の「ボウリング」はヒットしないようにして、そのかわりに、「ボウリング(球技)ではありませんか?」と表示をすれば、素早く「ボウリング」を検索するように促せることができ、利用者は「ボウリング」と「ボーリング」は違う意味として取り扱うんだと認識できるでしょう。
「ボーリング」で検索した場合、Amazon.co.jpでは「もしかして:ボウリング」と教えてくれます。それに、以前にマイクロソフトの検索エンジンだったLive Search(www.live.com)でも「考えられる検索用語:ボウリング」と教えてくれていました。このような「表記の違い」に気付かせることもサービスのひとつではないだろうか。
「ボウリング」と「ボーリング」の使い分けは慣例ですから、各社の検索エンジンは「表記のゆれ」で対応するのではなく、「球技」と「掘削」とは、全く関連のない用語、つまりは「使い分け」で対応をするべきだと思います。