投げ方の前に
ボウリングをして、握力がなくなったり、腕が痛くなったりという経験をしたことはありませんか? これは簡単な方法で解消できますよ。ボールの「持ち方」や「投げ方」を紹介しているサイトは数多くあるのですが、それより基本的なボールの「持ち上げ方」を掲載しているサイトや書籍があまり見当たりませんので、こちらでご紹介をしておきましょう! ストライクやスペアをとれる投げ方のコツを知りたいとか、ボールを少しでも多く回転させてみたいとか、カーブボールやフックボールの投げ方を覚えたいとか、マイボールを買って上達したいとか言う前に、特にお子様や女性、初心者の場合は、基本中の基本である「ボールの持ち上げ方」を、しっかりとマスターしていただきたいと思います。
腕が筋肉痛になる人に共通する動作があります。それは、ボールの穴に指を突っ込んで、利き腕だけで持ち上げてしまうことです。おそらく、ほとんどの人が無意識にやっているので、気付かないと思いますが、これが致命的です。例えば、10ポンドのボールだと重さが約4.5kgあります。それを、利き腕一本で持ち上げているのです。ストライクが出ないと、1フレームに2回、1ゲームだと20回も、この動作を繰り返してしまうことになります。つまり、2ゲーム投げたら約4.5kgの鉄アレイを40回上げ下げするのと、たいして変わらないのです。そのために、握力がなくなったり、腕が痛くなったりするのは、当然の結果と言えるでしょう。もちろん、こんなボールの持ち上げ方をするプロボウラーはいませんよ。
では、どうやってボールを持ち上げるのがいいのでしょうか? それはとても単純なことです。ボールに穴がないと思って、必ず両手を使って持ち上げるのです。たったこれだけのことで、利き腕の負担が半減します。このとき、置かれている他のボールで手・指を挟まないように、十分に注意をしましょうね。そして、利き腕とは反対の手で抱えるようにボールを持ちます。つまり、右投げならば左手にボールを持ちましょう! ここで、ようやくボールの穴に指(先に中指と薬指、最後に親指の順)を入れます。ということは、画像3のときに、指穴を上に向けてボールを持てば、素早く指穴に指を入れることができますよ。この動作は、助走(投球動作)を始める直前に行います。この持ち上げ方を取り入れても腕が痛くなるなら、単なる運動不足かも? 特に、前腕(肘から手首までの部分)が筋肉痛になるのは、力の入れ方が間違っています。上達するためには、上腕(肩から肘までの部分)に力を入れるイメージで投げるのがコツですよ。それと、お尻(臀部)や他の部位が筋肉痛になってしまう人も、このボールの持ち上げ方をすれば痛みが軽減すると思います。